- STORY7 -

「あ! ヒバリ~っ!」
「ミズエ、ガチごめん。迷惑かけた!」
「あたしよりまず、お母さんに謝んなって。無事でよかったぁ。何があったかわかんないけど、お母さんヒバリのこと、すごい心配してたよ。いいお母さんじゃん。仲直りできるといいね!」

 それだけ言い残すと、ミズエは部活に向かうため、この場をさっさと後にした。

「ありがとう、ミズエくん……」
「ヒバリ! ……なんでこんなことしたの! 家に帰ってこず、連絡も返さないなんて、どれだけ心配したと思っているの!」
「そのことは、ごめんなさい。でも……」
「でも、じゃないわ! まったくあなたは……」
「ケイコさん、ケイコさん! お気持ちは十二分にわかります。でも、まずはヒバリさんの話をよく聞いてみてはいかがでしょう」
「あ、ごめんなさい。私ったらつい……。続けて、ヒバリ」
「ママ、昨日何の日だったか知ってる? 私の誕生日だよ?
それなのにママ、夜勤入れちゃったよね。もう私のことどうでもいいんだなって思った。それで、おばあちゃんからの頼まれごとをして気を紛らわせようと思ったの。
でも、夢中になってたら終電逃しちゃって。だけどママはどうせ夜勤で帰ってこないし、言ったって話も聞かずに怒られるだけだから、黙っておこうと思ったの。昨日は友達の家に泊まらせてもらった」
「そうだったの……。それで昨日の夜、家にいなかったのね」
「え、知らなかったの? 昨日泊まった友達のお母さんから聞いて、それで怒って連絡してきたのかと思ってた」
「え、ちゃんとメールに書いたでしょ?」
「あんな長文、読み飛ばしちゃうに決まってるじゃん」
「どうやら双方に誤解があったようですね」
「どうやって私が家にいないって知ったの?」
「ママね、夜勤のシフトをほかの看護師さんに代わってもらったの。ヒバリの誕生日を忘れるわけないじゃない! だから昨日の夜、ヒバリが家にいなくて本当に生きた心地がしなかったのよ?」
「私……てっきり……。本当にごめんなさい」
「おばあさまのタイムカプセルも無事に見つかったようですし、事件解決ということですかね」
「実は、問題があって」
「え、どういうことだい?」
「私が祖母に頼まれたのは全部で三つのタイムカプセルなんです。こっちの緑のクッキー缶は、緑色が好きなおばあちゃんのもの。
こっちの青いクッキー缶は幼いころに別れたっていうおばあちゃんのお姉さんのもの。そして、もう一つが姉妹共有のもの。
その姉妹共有のタイムカプセルの場所がまだわからないんです」
「ふむ。人探しの次はもの探しか。しかし、興味深い。そのタイムカプセルのありかに関する手がかりはありますか?」
「おばあちゃんから預かったメモによると『姉妹の苗字に関係のある名前の地』って書いてあるの。おばあちゃんが言うには、今は駅になっているんだって。その時におばあちゃんの前の苗字を聞いたんだけど、メモしてなかったから思い出せなくなっちゃって……」
「なるほど。ケイコさんならわかりますか?」
「姉妹の苗字ということは、母の旧姓ではなく、養子に出される前の苗字ということですよね。旧姓ならわかりますが、それよりも前になると思い出せないです。お役に立てず、すみません……」
「仮に苗字がわかったとしても、その駅のどこを探せばいいのかわからないとなると、大変な作業だな」
「あ、それなら、『姉妹の名前で塗られた壁の境目』にタイムカプセルを隠したと言っていました」
「なるほど。それなら、ここまでに手に入れた情報や品物を整理してみよう。そうすれば、姉妹共有のタイムカプセルのありかもわかるはずです」
「探偵さん! ありがとうございます!」
今まで手に入れた情報や品物を整理し、ヒバリの祖母が養子に出される前の苗字を突き止めよう。
向かう駅名がわかったら実際に向かい、姉妹の名前で塗られた壁の境目を探してみよう。

その後、都営線の「最終キーワード」を下のボックスから報告しよう。
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