天翔る恵みの水晶を探せ
日本全国で耳にする伝承は、しばしばその地で起こった災いや
天候に起因するものが多いとされている。これらを神様と結び付けることで、
信仰心を促す意味合いもあったのかもしれない。
今回はとある古美術商からの依頼だ。とある地主の末裔が甲から戊まで
記された5つの巻物を持ってきたという。「この巻物は5つで1つの場所を
示しており、そこにはありがたい水晶が隠されている」と代々伝えられて
きたらしいのだが、これがどこを
意味しているのかは特定されていない。
なぜ水晶が隠されているのか、この巻物について紐解いていけばわかる
かもしれない。是非ともこの巻物の意味を読み解き、水晶のありかを特定
してもらいたい。
それでは、君たちの健闘を祈る。
(水晶があった場合は、決して持ち帰らずに写真に撮って報告してくれ)
今回は5つの巻物が示す場所を特定することがミッションになっているようです。
そこに記されている内容を紐解くことができれば、水晶を見つけることができそうです。
■巻物の順序
巻物にはそれぞれ「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」という文字が記されていたので、この順番に巻物を読み進めていけば良さそうです。
それぞれの巻物に記されている内容を確認していきましょう。
■「甲」の巻物
・人々が水不足で困っている様子
■「乙」の巻物
・8つの頭を持つ龍が「大宝沼」から水を吸い上げている様子
■「丙」の巻物
・何者かが龍を弓矢で射ている様子
■「丁」の巻物
・龍が水を吐き出している様子
■「戊」の様子
・龍を祀っている様子
甲から戊に向かって一連の物語が描かれていると考えると、最後の「戊」の巻物に描かれている×印の場所が宝に関係していると考えられそうです。
■巻物を読み解く
巻物の内容を考えていきましょう。
乙から丁にかけての流れを考えると
「水を吸い上げる」→「神様が矢を放つ」→「龍が水を吐き出す」
という話になります。
ここで「甲」の巻物と繋げて考えてみましょう。
もし水不足で困っている地域から龍が水を吸い上げて干からびさせてしまったのであれば、龍は悪として描かれていることから、最後の「戊」の巻物で祀られていることは不自然なように感じられます。
つまり、ここで描かれているのは
水不足で困っている地域に水を運ぶために、龍が大宝沼から水を吸い上げたところ、神様に弓矢で射られてしまい、命と引き換えに水を届け、その龍を祀る神社を建立した。
という内容であると予測されます。
よって、この巻物に描かれていたのは「雨乞い」の様子だったと考えられます。
■×印の場所へ
巻物の内容を紐解き
「水不足」「8つの頭」「龍」「雨乞い」
などのキーワードで調べていくと
筑西市にある五所神社が候補に上がってきました。
「この巻物は"5つで1つの場所"を示している」
という情報とも整合性が取れそうです。
早速五所神社に向かうと、巻物に描かれていたような拝殿を見つけることができました。
そして、その横を調べてみると、ひっそりと箱が隠されていました。
中に入っていた水晶を写真に収めて報告することができれば、今回のミッション成功となります。
あとがき
今回は先に開催していたExtreme Missionと併催となったため
少し難易度を抑えた暗号とさせていただきました。
今回設置にご協力いただいた五所神社様には八竜神伝説という
言い伝えが古くから残されてきました。
天気に苦しめられてきた村の民のために、八竜神は近くにある沼から
水を吸い上げて届けてあげようとしましたが、大宝沼の守り神である
大宝八幡様に「沼の水を根こそぎ盗んだ」と勘違いされ、弓矢で射られ
力尽きてしまいます。
そんな村のピンチを救った八竜神のために神社を建てて祀ることにしたのが
この五所神社の由来となっています。
日本は常に自然とともに共生してきました。
自然の前には人間はあまりにも無力です。
雨のありがたさや自然を大切にする気持ちを胸に
これからもハンターライフを送っていきたいものです。
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